キラ砂に何が入っているかな(含まれる鉱物の説明) |
黄鉄鉱(おうてっこう、パイライト) |
金色から白っぽい金色の強く輝く石です。6個の四角形の面で囲まれるさいころ型(正六面体結晶)と8個の三角形の面で囲まれる正八面体結晶と、その二つの形が集まった形の結晶が見られます。ここでは砂の中に多量に含まれます。昔は硫酸の原料になったが今は使われず工業的価値は低くなっています。
正6面体結晶 |
正6面体と正8面体の集合形 |
正8面体結晶 |
|
|
|
黄鉄鉱の代表的な結晶形
結晶形の関連図
|
硫砒鉄鉱(りゅうひてっこう) |
銀色に輝くひし形の結晶です。昔は砒素の原料として採掘され鉱毒で問題となったことがある。科学的には極めて安定な物質のため特別な処理をしない限り安全な物質です。この砂の中には含まれないことがある鉱物です。
|
磁硫鉄鉱(じりゅうてっこう) |
黒っぽい六角形の結晶です。化学成分は黄鉄鉱とよく似ています。この砂の中には含まれないことがある鉱物です。
|
輝安鉱(きあんこう) |
青っぽい銀色の針状の結晶が束のように集まった形の石です。アンチモンという元素の主要な鉱石です。アンチモンは各種の合金などに使用される有益な元素です。この砂の中には含まれないことがある鉱物です。
|
水晶(すいしょう) |
石英(せきえい)とも言います。六角柱状、無色透明な結晶を水晶と呼び、また代表的な圧電体で圧力が加わると電気が発生します。水晶の圧電性は水晶発振器として最も活用されており、時計が単に「クォーツ」(水晶の英名)としばしば呼ばれるのは、これに由来します。
|
ペリドット |
美しい黄緑色が特徴の8月の誕生石です。鉄とマグネシウムを含んだカンラン石という鉱物の変種です。マグネシウムの多いものを 苦土 かんらん石、鉄の多いものを鉄かんらん石といいます。ふつうは苦土かんらん石の方が多く、たいてい緑がかかった色をしています。この資料は緑の粒で研磨してあります。
|
ラブラドル長石 |
曹灰長石(そうかいちょうせき)とも呼ばれる斜長石の一種。光をあてるとイリデッセンスという特有の虹色の輝きを示します。この現象は遊色効果でラブラドル長石のものは特にラブラドル効果、又はラブラドレッセンスと呼ばれます。ビルのロビーなどでよく見かける建材の構成鉱物です。この資料では灰色で虹色がみえる研磨された粒です。
|
人工ダイヤ |
ダイヤモンドは炭素だけからなる天然で最も硬い物質で、宝石や研磨剤として利用されています。日本語で金剛石(こんごうせき)ともいいます。結晶形は多くが8面体で、12面体や6面体もあります。この資料では結晶サイズ1.5〜2mm程度の人工ダイヤです。気相合成法(炭素原子を含む気体を熱やプラズマで分解させ、炭素のみを基板上に堆積させる方法)で作られています。
|
|
|